高橋三千綱『カムバック』

scrumhalf

2008年05月29日 20:53

9つの短編からなる野球小説。
話題にはならなかったが、読んだ人は大多数の人が名作と書いている。
注目を浴びない脇役を中心に描く、人間味あふれた作品がならんでいる。

特に一番最初の「セカンド」はオススメ。
花形選手に隠れた名セカンドの主人公の高校野球の生活を描いた作品。
短いストーリーの中に最後の感動の結末へ導く展開は見事。

他にも表題作「カムバック」、「遊撃」、「ホットコーナー」など。
メジャーリーグに挑戦するといった先見的な部分も見られ、野球に造詣があるからこその名作と納得できる。


カムバック
(1985/06)
高橋 三千綱

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