2009年06月02日

三田誠広『いちご同盟』

いちご同盟 (集英社文庫)いちご同盟 (集英社文庫)
(1991/10/18)
三田 誠広

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三田誠広『いちご同盟』 ○

いちご=15歳。
15歳の男子二人と不治の病の少女の切なくて感動するストーリー。

たまたまというか奇跡的に15歳のときに読んだ。
借りて読んだのだが、読み終わったその日のうちに返しに行った。じっとしていられなかったからである。
ぜひとも同世代の15歳前後のうちに読んでほしい作品。

岡本綾が少女役という配役で映像化されている。
映画を見ていないのでなんともいえないが、やはり小説から読むことをおすすめしたい。

いちご同盟(Wikipedia)  


2009年06月01日

KAN

なにやら最近注目が集まっているKAN。

ハロプロの久し振りのソロ真野恵里菜の楽曲を提供。あの歌詞はちょっとなどと思っていたものの、ほんの数回ですっかり頭に入ってしまっていた。おそるべしKAN。

なによりスポットライトがあたったきっかけは「つるのうた」。
ヘキサゴンか何かで聞き覚えのある歌が流れてくると思ったら、KANの『永遠』だった。
しかし普通に考えれば考えにくい選曲。
有名どころを押さえるなら『愛は勝つ』だし、火サスのテーマ曲『すべての悲しみにさよならするために』でもいいはず。
そんななか『永遠』だったのは、つるの剛士本人のリクエストだったのではないかとしか思えないのだが…。

それにしても日本帰国後、しっかりとポジションを掴んでいるのはさすが。

以下は過去のものを再掲し、リエントリーという形でUPします。

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多くの人にとっては一発屋のKAN。
しかし、アルバムを聞くとバラードを中心にいい曲が多く、何かの拍子にものすごく聞きたくなる。
管理人にとっては名アーティストの一人。
アルバム『東雲』は、5本の指に入る名アルバム。

東雲東雲
(1994/11/26)
KAN

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『東雲』 ◎
Sushine of heart  △
牛乳のんでギュー  ◎
結婚しない二人 △
West Home Town △
東京に来い ○
悲しみの役割 ○
ホタル ○
Girlfriend ×
すべての悲しみにさよならするために ◎
星屑の帰り道 ○


MANMAN
(1996/05/27)
KAN

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『MAN』 ◎
涙の夕焼け ○
8 day A week ○
MAN ◎
夏は二の腕発情期 △
今度君に会ったら ◎
DISCO 80’s △
ひざまくら △
Autumn Song ○
Mr.Moonlight ×
指輪 △  続きを読む


2009年01月26日

清水義範

パスティーシュ(模倣)というジャンルの作風で人気の作者。
作家の作風をまねたものや、地元名古屋の方言を使った小説などあらゆる角度からユーモアな作品を書き続ける。

初期の短編集がお勧めだが、「虚構市立不条理中学校」といった風刺たっぷりな長編も面白い。



ことばの国ことばの国
(1990/09)
清水 義範

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ことばの国 ◎

徹底討論 △
廃語辞典 ○
手垢のついた言いまわし ○
手紙の書き方 △
ファクシミリ大乱戦 ○  
スカートとスピーチは △
使用禁止ことわざ辞典  ◎
言わせろ △  
ファッション用語の不思議  ×
前号までのあらすじ  ◎
言葉の戦争1  △
言葉の戦争2  △



グローイング・ダウン (講談社文庫)グローイング・ダウン (講談社文庫)
(1989/05)
清水 義範

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グローイング・ダウン ◎

「グローイング・ダウン」 ○
「黄昏の悪夢」 ○
「もれパス係長」 ◎
「神々の歌」 △
「白昼の幻想」 △
「暗殺の孤影」 ×
「ひとりで宇宙(そら)に」 ◎
「元禄吉原パック」 ×
「また逢う日まで」 ○



蕎麦ときしめん (講談社文庫)蕎麦ときしめん (講談社文庫)
(1989/10)
清水 義範

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蕎麦ときしめん △

蕎麦ときしめん △
商道をゆく △
序文 ◎
猿蟹の賦 ×
三人の雀鬼 ○
きしめんの逆襲 △  続きを読む


at 00:19Novel

2009年01月19日

逢坂剛「カディスの赤い星」

カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)
(1989/08)
逢坂 剛

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カディスの赤い星 ○

「カディスの赤い星」は物語に登場するギターの名前。
カディスの赤い星を追い求めたスペインでの物語。

第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞した傑作。
スペインに詳しくなくても気にならないほど、しっかりと書かれている状況設定や、先が気になってどんどん読み進めてしまうくらいの展開はすごい。

もともとスペインに詳しい作者。
デビューときっかけになったのは「暗殺者、グラナダに死す」という短編。
これもスペインを舞台にしながらも、状況が目に浮かぶくらいしっかりと描かれている。
「暗殺者〜」は編著の本で読んだ記憶があるのだが、タイトルは思い出せず。
もし探し当てたらこちらもぜひ読んでほしい作品。  


at 00:17Novel

2008年10月30日

あだち充『ショートプログラム』

ショート・プログラム―あだち充傑作短編作品集 (少年サンデーブックス あだち充傑作短編集)ショート・プログラム―あだち充傑作短編作品集 (少年サンデーブックス あだち充傑作短編集)
(1988/11)
あだち 充

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ショート・プログラム ○
あだち充の短編集。
もともと長編でもストーリーを練るタイプなので、短編で面白くないわけがない。
「テイク・オフ」などを読むとわかるが、一つのせりふでも行間にかなりの意味が詰まっているように感じる。というかそういうふうに仕向ける展開がすばらしい。
「プラス1」もベタだが、なかなか好き。

ショート・プログラム―あだち充傑作短編作品集 (2) (少年サンデーブックス あだち充傑作短編集)ショート・プログラム―あだち充傑作短編作品集 (2) (少年サンデーブックス あだち充傑作短編集)
(1996/06)
あだち 充

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ショート・プログラム △
と「1」でほめたのだが、この「2」はイマイチ。
凝りすぎたのか、結末がすんなりと消化されない。
作品によっては途中の展開が重いものもあった。
「1」から考えて期待しすぎたせいかもしれないが、少しがっかりした作品。  


at 00:57Comic

2008年10月05日

河合 克敏『帯をギュッとね』

帯をギュッとね 30 (30) (少年サンデーコミックス)帯をギュッとね 30 (30) (少年サンデーコミックス)
(1996/04)
河合 克敏

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帯を帯をギュッとね ○

高校時代に借りて読んだのかな?
途中までだった気がするのだが、面白かったので購入して続きを読んだ。
スポ根ものに分類されてもいい感じだが、ユーモラスでそんな感じがしない。
柔道というスポ根ものに流されそうな題材を、読みやすい感じで話を進めているのはとても好感。

キャラは三溝が好きだな。  


at 22:26Comic

2008年09月16日

山口雅也

一風変わった本格推理を展開する山口雅也。
主人公が外国人だったり、外国人からみた日本を舞台にして推理小説を展開するなど少し凝ったシチュエーションで楽しましてくれる。
短編が多いが、単行本一冊に仕掛けをしてあったりする連作短編が多い。

(◎…オススメ  ○…良作 △…作家、俳優、歌手、ジャンルが好みならアリ ×…イマイチ)

生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)
(1996/02)
山口 雅也

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生ける屍の死 ○
死んでも生き返る世界においておきる殺人事件の謎に関わりストーリーが進んでいく。
犯人探しの要素も強いが、生き返る世界で起こっているので、動機というホワイダニットの部分も絡みながら進む。
似たような作品がないので、新鮮なまま読み進められる。ただ設定が複雑なので整理しながら読み進めるのが大変。


キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)
(1997/02)
山口 雅也

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キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿○
現実と違うパラレルワールドで起こる事件を解決していく人気シリーズ。
キッド・ピストルズはパンクの格好をした刑事。ただこの世界では刑事より探偵士が偉いという設定。
現実と違うユニークな世界を楽しませながら、一気に解決まで持っていく楽しさは独特。

個人的に『曲がった犯罪』が大好き。タイトルも含めて一つの作品として見事に仕上がっている感じ。
扉裏の英文などもなかなか凝っているので、しっかりと読みすすめるべし。

<収録作品>
「むしゃむしゃ、ごくごく」殺人事件」 ○
「カバは忘れない」 △
「曲がった犯罪」 ◎
「パンキー・レゲエ殺人」 ○  続きを読む


at 00:00Novel

2008年09月11日

20世紀少年

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
(2000/01)
浦沢 直樹

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20世紀少年 ○
映画化され話題の『20世紀少年』。たまたま借りて読むことができたので、さっそくUP。
しかし浦沢直樹のは感想書きづらいな……。  続きを読む


at 00:20Comic